読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちょっと真面目に「育児」と「保育」の違いについて述べてみる。

えーと、簡単な自己紹介します。社会福祉士と保育士と介護福祉士とカウンセラーの資格を持つものです。

 

最近、「保育園落ちた、日本死ね!」というなかなか過激なものが流行っているみたいなので整理します。

 

・認可保育園…一番利用料が安い。保育士人員も設置基準も国の基準を満たしている。

       園庭も広い。国からの補助金がでる。

・認証保育園…都内独自の保育園。利用料は安いが、園庭が狭いなどの問題を抱えてい

       る。都が補助金を出している。

・無認可保育園…設置基準は一応あるが、届け出がなければ現状は分からない。園庭が

        ないなんていうのもざら。保育士も足りてないところも多い。しか

        し、利用料は高いというできればここは避けたいがそうもいっていら

        れない現状がある。補助金は地域による。

 

=では「育児」と「保育」の違いってなんだろう?=

 育児は当然のことながら親が育てる。親だけではできない。時には祖父母の力も地域の力も借りないとできない結構過酷な「労働」である。誤解してほしくないのが「育児は労働」だということ。育児休業の是非、マタハラなど世間にはマイナスイメージが付きまとうが育児は立派な労働であり、これを施行するために人は正社員を目指すといっても過言ではないと思う。確かに企業からすれば大事な人材が育休をとってしまうとその補填が大変だと思う。しかし、よく考えてほしい。育休が終われば「戦力が戻ってくる」と考えることもできないだろうか。その間は残っている人で凌ぐしかない。恨み節も言いたくなるだろう。「育児は過酷な労働」でその対価は社会全体で賄っている。いつか子どもが大きくなって社会に出たときに「自分が生まれたとき、母は父は何をしていたか?」を必ず振り返る。その時、現役世代は退職し、年金をもらうことになる。今度年金を支えていくのは…いうまでもない。子どもたちである。

 

 さて、一方の保育。保育は原則、国家資格「保育士」が行う業務のことである。保育士になるためには養成校をでるか、都道府県別に行われる保育士試験に合格する必要がある。この保育士試験。実は結構おもしろい仕組みである。通常試験は一回勝負、受かるか、受からないかであるが、保育士試験の場合、筆記試験は2年間に限り、合格圏内に入っているものは「免除」できるのである。つまり「保育原理」と「栄養学」があるとする。1回目は保育原理は合格圏内に入ったが、栄養学は入らなかった。2回目、保育原理は受けなくていい。言えば落とした科目だけ受けられるシステムになっている。ただし、実技にこのシステムはない。

 保育士の平均月給は低い。月に20万以上稼げればその人はわりとエリートだ。それぐらい低い。そして離職率が高い。「大きくなったら保育園の先生になる」なんて人も多いと思う。現実は夢見る少女じゃいられない。早番・遅番に加えて女の世界だ。女の世界全部がそうとは言わないが、人間関係はドロドロしがちである。なぜだろう?また、結構大変なのが「壁画制作」と「年長児保育」である。「年長児保育」は凄まじい圧が上司や家族からかかる。体調を崩してしまった人もいる。モンスターペアレントはどこの園にも必ず一人はいるものだ。園長・副園長がしっかりサポートしてくれればいいが、サポートがない場合…最悪である。

 

 ただ、やりがいは非常に高い仕事ではある。実際に人気職業TOP10なだけない。子どもは可愛いし、「今日がだめでも明日がんばろう」と思える前向きな仕事である。同僚・職場に恵まれば「手に職」である。食うには困らない。現に保育士は引手あまたである。

 

 このように「育児」と「保育」の違いは分かっていただけただろうか?昨今、保育士の質は低下しているように思う。原因は養成校の質の低下と自身の「育児」経験不足、年功序列制度の悪い部分がでているの3点である。