よつばと15巻の素晴らしさ

 

よつばと15巻がでた。およそ3年ぶりらしい。

この本の素晴らしさは語りつくせないんだけど、一つに帯が秀逸ということがある。

 

過去本の帯を見ても「毎日という宝箱を今日もあける。」「世界は見つけられるのを待っている。」「目の前には実物大の世界地図」とかエモイ。

 

そして今回の帯は「普通という奇跡」だ。

 

げに、今年はその普通が脅かされた年でもあった。いうまでもなく

COVID-19

である。こいつのせいで、日常が日常ではなくなり、当たり前が当たり前ではなくなった。緊急事態宣言は2回も発令され、テレワークでの働き方が推奨され、人々との会食は制限され、倒産、雇い止め、解雇、新卒採用見送り…。社会全体が窮屈になった気がした。

 

「普通という奇跡」。そうなのだ。普通は奇跡なのだ。

仕事柄思うこともある。昨日まで元気に会話していた方が夜間に急変し、そのまま帰らぬ人になってしまうケースは割と多い。一寸先は闇ではないが、当たり前に朝を迎えられる、目が覚めるというのは割と奇跡に近いのではないかと。

 

私が好きなBUMP OF CHICKENの「新世界」でも似たようなことを歌っている。

もう一度眠ったら 起きられないかも 今が輝くのは きっと そういう仕掛け
もう一度起きたら 君がいないかも 声を聞かせてよ”

 

だからこそ思う。当たり前の日々に感謝しようと。今日も目が覚めたことに感謝しようと。日々、接する家族や同僚、利用者さんに感謝しようと。

 

生きていてくれて、ありがとうと。普通であってくれて、ありがとうと。

それは奇跡みたいなものなんだよ、と。